【医学研究解説】慢性痛で痛み止めを使っても、半分以上の人には効いていないらしい

こんにちは
h+. エイチプラスはり灸院の植木です。

仕事柄、はり治療に関する医学研究の情報や、さまざまな症例などに目を通すことが多いですが、
先日リモート参加した学会のセミナーで是非皆さんに知って貰いたい内容がありましたのでお伝えしていきます。

 

痛み止め、半分以上の人に効いてない?

今回取り上げる医学論文はランセットで2015年に発表されたこちらです。

英語の論文ですが、リンク先から全文読めるのでご興味ある方はどうぞ。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4493167/

簡単に内容をお伝えすると、慢性痛に処方される様々な薬がどれくらい効果を出しているのかを調査した論文です。

それぞれの薬に対して、本物の薬と偽薬(効果のない偽物の薬)を,
使用する本人に分からないように渡して使ってもらい、
2つのグループの効果を統計的に洗い出して慢性痛に対する薬の効果を確認すると言う内容です。

薬の種類はオピオイド系、プレガバリン(販売名リリカ)、各種抗うつ薬です。

いずれも強い慢性痛や神経痛の方向けに処方されるタイプですね。

プレガバリン(リリカ)は結構一般的に処方される薬なので耳にしたことのある方や現在服用されている方もいるかも知れません。

問題は調査の結果ですが、なんと偽薬を使用したグループと比較して、

本物の薬を使用したグループ内でしっかり薬が効果を発揮したとされる方の割合は3割〜5割弱。

つまり、半分位の方は使用した薬が鎮痛に効果を示していないという結果だったとのことです。

 

なんで薬が効かないの?

薬というのは体の中で効果を出す場所が決まっています。

痛みを伝える神経が脊髄に伝わる間で作用する薬があれば、脳の中で痛みの信号が通る経路に作用する薬もあります。

だから、痛みの出どころと薬の作用が一致していないため、効果が発揮されないことが考えられます。

また、慢性痛の原因が痛みが出ているところ以外にあるということも考えられます。

なぜならば、脳の中の痛み信号を調整している部分の働きが問題を起こし、慢性痛の原因となることが医学研究でわかっているからです。

実はこのパターンに陥ってらっしゃる方の慢性痛は鍼灸が得意としている分野だったりします。

もしあなたが身体の痛みに長期間悩んでいるのならば

今回取り上げた論文が示す通り、現代医学は万能ではありません。
(もちろん東洋医学や伝統療法も魔法ではありませんのであしからず…)

どんな痛みも取れる薬はありません。

もしあなたが今飲んでいる薬に効果を感じていらっしゃらないのならば、
別のアプローチからお身体をみる必要があります。

近年鍼灸がどのようなメカニズムで効果を出しているのか
かなり解明されてきました。

それらには現代医学では対応が難しい痛みに関しても
効果が期待できることが示されています。

お薬だけに頼ることに不安を感じてらっしゃる方は
是非当院にご相談下さい。