脳卒中について

エイチプラスはり灸院の「脳卒中と機能回復」

    目次

    脳卒中後遺症に特化したエイチプラスはり灸院がお伝えする
    「脳卒中の解説と東洋医学による機能回復」

    昔から付き合いのあるお医者さんが言っていた。

    「脳卒中で後遺症を抱えて生きるのと、
    ガンで1カ月後に死ぬ。
    どちらかを選べといわれたら
    私は後者を選ぶ。」

    その時はピンと来なかったが、今ならわかる。
    今の生活はまるで生き地獄だ

     

    このページをご覧いただきありがとうございます。
    エイチプラスはり灸院 代表の植木です。

    これは、私が以前担当していた
    脳出血後遺症の患者様が話してくれたことです。
    施術の時に流されていた涙はいつまでも忘れられません。

    恐らく脳卒中の後遺症の方ならば、
    皆さんこのような思いをされているのではと考えると、
    いつも胸が苦しく、何とかしたいと熱い想いが沸き立ちます。

    脳卒中の機能回復に特化した施術を行っているエイチプラスはり灸院が、
    脳卒中のメカニズムと当院の機能回復施術についてお伝えします。

    目次

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    脳卒中とは

    脳卒中とは、脳内の血管が何らかの原因で詰まってしまい、
    血液が脳の組織に行かなくなる・もしくは血管が破裂してしまう病気です。

    血管が詰まることによって血流不足になるものを「脳梗塞」
    血管が破裂し出血するものを「頭蓋内出血」といい、
    「頭蓋内出血」のうち脳の中の出血が「脳出血」
    脳と頭蓋骨の間を覆っている「くも膜」と脳の間で起きる出血が「くも膜下出血」です。

    脳の血流が止まる・脳内で出血が起こることで
    何が起きるかというと「脳の神経細胞の死」です。
    その結果、侵された脳の神経細胞の場所によって、
    麻痺やしびれなどの神経症が出ます。
    更に脳梗塞には3つのタイプがあります。

    ラクナ梗塞

    微細な血管が詰まる脳梗塞です。
    比較的細い血管に動脈硬化が起こります。
    脳細胞が壊死する範囲が全体的にまだらで小さいことから、軽症な場合が多いです。
    大きな要因は高血圧による動脈硬化です。
    そのため、血圧の管理がラクナ梗塞の予防となります。

    アテローム血栓性脳梗塞

    比較的太い脳血管の動脈硬化におり起こる脳梗塞です。
    アテロームとは、血管壁の薄い膜の中にコレステロールなどがたまったものです。
    血管が徐々に狭くすぼまっていくため、大きな発作が起きる前に前触れの発作(一過性脳虚血発作)が出やすいです。
    言葉がでない、手足がうまく動かせないなどの前触れとしての症状が出ますが、一般的に一過性脳虚血発作は24時間以内に消えます。

    心原性脳梗塞

    不整脈や人工弁などで心臓にできた血の塊が脳に流れて脳血管を詰まらせる脳梗塞です。
    大きい血管がいきなり詰まることが多く、障害される範囲が広いのが特徴です。
    心原性脳梗塞は当然、発作が起こり、予防が難しいと言われています。
    ラクナ梗塞やアテローム血栓性脳梗塞と違って前触れの発作がほとんど見られません。
    また、重症になりやすく、死亡率も高いです。心原性脳梗塞の原因のほとんどは不整脈であると言われているため、不整脈を予防することで発症を防ぐことが考えられます。

    脳梗塞が起こりやすい時期は夏と冬です。
    特に暑い時期は発汗による脱水を起こしてしまうことで、血液が濃縮されて血栓ができてしまうことが原因であると考えられます。

    なぜ脳卒中は後遺症が発症するのか?

    後遺症の原因

    脳卒中の後遺症が身体のどの部分に出るかは、脳神経が侵される範囲によって異なります。
    人間の脳は大脳、小脳、脳幹という3つの部位から構成されています。
    大脳の表面の大脳皮質は神経細胞の集まりで前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉に分かれ
    「手足の運動」「感覚」「言葉を聴いて理解する」「物を見て認識する」など、おのおの役割分担があります。
    脳卒中が起こると、血流障害や出血によってこの神経細胞がダメージを受けます。

    脳卒中により障害を受けた部位がどんな機能を担っているかにより様々な後遺症が現れ、一部が重い後遺症として残ってしまうケースがあります。
    どこの神経細胞がダメージを受けるのかは人それぞれなので、脳卒中の後遺症では一人として同じ症状の方はいません。
    リハビリ等機能回復を行う際は、その方の障害がどのようなものかをしっかり把握し、何ができて何ができてないかを理解したうえで行う必要があります。

     

    大脳皮質の構成と役割

    脳の部位

    1.前頭葉

    運動機能や思考・判断を司り、感情・行動のコントロールも担っています。
    また「話す」など言語活動にも関わります。

    2.頭頂葉

    触覚を司ります。体で受ける情報と空間の中での位置情報なども担います。

    3.側頭葉

    聴覚を司ります。耳から得た情報を音や言葉として認識します。嗅覚にも関わります。

    4.後頭葉

    視覚を司ります。目から得た情報を色、形、明るさなどへ処理したり、動きや奥行きなど空間の情報を処理したりします。

    さまざまな脳卒中の後遺症

    運動麻痺(片麻痺)

    身体の左右どちらかに起こることが多いことから、片麻痺とも呼ばれております。
    運動神経が脳の奥の脳幹というところで左右に交差しているため、脳の障害の反対側に症状が起きます。
    片麻痺の程度としては、手足の先の細かい動きのみに障害が起こる軽度なものから手足が動かなくなる重症のものもあり、さまざまです。
    また小脳が障害を受けると身体のバランスが取れなくなります。ふらふらして立っていられなくなったり、座っている状態でも身体が揺れたりします。
    めまいが後遺症として残る場合もあります。

    感覚麻痺(しびれなど)

    片麻痺と同様に左右どちらかに現れやすい特徴があります。
    麻痺が起きた側では触られたときの感覚が冷たい、温かいといった感覚がわかりにくくなります。
    また手足のしびれも後遺症として感覚麻痺に相当します。しびれを生じ、触っている感覚が分からない、
    または鈍くしか感じられないというものが多く聞かれる悩みですが、逆に痛みを強く感じることもあります(痛覚過敏)

    運動感覚障害も発生することもあります。
    ヒトの関節、筋肉には今自分の手足の位置や姿勢がどのようになっているか脳へ伝えている感覚があります。
    この機能が侵されると、「自分の腕が今どの位置にあるのかわからない」「膝が今伸びているのか曲がっているのかわからない」
    などといった症状が発生し、機能回復に大きな妨げとなることもあります。

    視野障害

    脳幹の眼球運動を司る部分が障害を受けると目に映るものが二重に見える後遺症(複視)が現れる場合があります。
    複視は脳梗塞の発症時に強く現れることがありますが、後遺症が改善するケースも多いと言われています。

    また、後頭葉など視覚を司る部分に脳梗塞の障害を受けると後遺症(半盲)が発症する場合もあります。
    半盲は左目で見ても、右目で見ても、あるいは両目で見ても視野の左右どちらかが見えなくなります。
    後遺症として残りやすい障害で、視野の4分の1が欠けるなど部分的に見えなくなる(視野欠損)が起こる場合もあります。

    構音障害・失語症

    失語症とは大脳の言語中枢という場所で障害を受けると起こるものです。
    障害を受ける場所によって運動性失語と感覚性失語の2つのパターンに分かれます。
    運動性失語とは思った通りに話せなくなる場合です。感覚性失語とは的はずれなことを答えてしまう場合です。
    失語症はコミュニケーションがとりにいくことから、本人も家族も生活が大変となります。

    高次機能障害

    思考や記憶、学習に関わる脳の前方部分に損傷が起こった場合には、失認や失行などの症状が出ます。
    失認とは視覚などに障害ないのに、物を認識できなくなることです。見えているはずなのに視野の片側を認識できなくなるもの(半側空間無視)も失認の一種です。
    また失行とはふだん使用している物の使い方や衣服の着方がわからなくなる症状のことです。

    嚥下障害

    運動障害・感覚障害により口や舌のどなどの動きがスムーズにいかず、食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる後遺症です。
    のどの食物が詰まりやすくなったり、誤って気管に入り込んでむせたりします。これを誤嚥(ごえん)といいます。
    またむせることなく本人の気が付かないうちに飲食物が気管へと流れ込み、肺に炎症を起こしてしまう事を誤嚥性肺炎といいます。

    排尿障害

    おしっこの間隔が短くなったり、トイレに間に合わなくなったりする後遺症です。
    排尿をコントロールする神経回路に障害を受けることで起こる後遺症です。
    排尿後すぐに尿意が起こり何度もトイレに行ったり(頻尿)、尿意の我慢ができず失禁してしまったりします。

    認知症・うつ症状や感情障害などの精神症状

    脳卒中の発症後、しばらくしてから起こる後遺症です。脳卒中のうち、認知症との関わりが深いのはラクナ梗塞です。
    ラクナ梗塞は症状が軽度な場合が多く、気づかないまま脳の各所に起きていることがありますので、
    徐々に脳の認知機能を司る部位が障害され、症状が出てきます。症状としては自発性や意欲の低下などがよく見られます。

    また、麻痺などの後遺症が生きる意欲や活動性の低下につながりうつ病に発展し、そこから寝たきりや廃用性症候群が進む要因となります。
    その他にも脳卒中により、脳の前頭部分に障害を受けると、感情のコントロールが難しくなる感情障害が起きることもあります。
    気分の落ち込みだけでなく、感情の高まりにより怒りやすくなったり、急に理由もなく泣き出したりすることなどもあります。

    エイチプラスはり灸院でできること

    私はエイチプラスはり灸院を開業する前に、延べ約1300回の脳卒中後遺症の機能回復施術を経験しました。
    その中で、効果的な施術法を見出して現在脳卒中後遺症の機能回復に特化した施術を行っています。

    山元式新頭鍼療法(YNSA)

    脳卒中後遺症の機能回復を目的に行われたところから発展したはりの施術法です。
    YNSAに出会ったことが現在エイチプラスはり灸院を開業したきっかけになったといっても過言ではありません。
    創始者の山元先生が海外のセミナーで片麻痺患者の方に施術を行っている動画がこちらです。

    山元式新頭鍼療法についての詳細はこちらのページをご覧ください

    運動療法

    関節可動域制限や、筋萎縮に対して行います。

    はり施術と組み合わせることで相乗的に機能回復の促進が望めます。
    特に歩行動作に悩みを抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。

    脳卒中の後遺症を改善し、生活の質を向上したい方へ

    エイチプラスはり灸院では脳卒中の後遺症による片麻痺の改善のためのさまざまなメニューを用意しております。
    まずは一度相談したいという方には「専門家への電話相談」というサービスをご用意しております。
    具体的にお身体の状態をお伺いし、当院でどのくらいの機能回復が見込める可能性があるのかをお話しさせていただきます。
    以下フォームから必要事項をご入力頂くと、折り返しご電話をさせていただいております。ぜひお気軽にご利用下さい。

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