めまいは突然起こることが多く、「このまま倒れるのでは」「何か大きな病気では」と強い不安を感じやすい症状です。一方で、検査では異常が見つからず、原因がはっきりしないまま不調が続いてしまうケースも少なくありません。
めまいを改善するためには、耳や脳だけでなく、首・肩の緊張や自律神経、生活習慣まで含めて体全体を見直す視点が重要です。めまいの基礎知識と原因を整理し、鍼灸によるアプローチについて解説します。

目次
めまいとは?まず知っておきたい基礎知識
めまいは、回っている感覚やふわふわする感じ、立ち上がった際のふらつきなど、人によって感じ方が大きく異なります。症状の出方が多様なため、不安が強くなりやすく、「何が原因なのか分からない」という状態に陥りがちです。
実際には、耳のバランス機能だけでなく、首の緊張や自律神経の乱れ、血流の問題などが関係していることもあります。まずは、めまいがどのような症状として現れるのかを整理することが大切です。
めまいの主な症状と感じ方の違い
めまいの感じ方には個人差があり、「天井が回る」「体がふわふわ浮く」「真っすぐ歩けない」「立ち上がるとクラっとする」など、さまざまな表現が使われます。また、吐き気や動悸、冷や汗、不安感を伴うこともあります。こうした症状は、発症の仕方や持続時間によって原因の見当がつくこともありますが、複数の要因が重なっている場合も少なくありません。症状の出方を把握することは、適切なケアにつなげるうえで重要な手がかりになります。
なぜ「異常がない」と言われても不調が続くのか
病院で検査を受け、「特に異常はありません」と言われたものの、めまいが改善せずに悩み続けている方は少なくありません。これは、画像検査では捉えにくい自律神経の乱れや、首・肩の筋緊張、生活習慣の影響が関係しているケースがあるためです。ストレスや睡眠不足、姿勢の崩れが続くと、体のバランス調整機能がうまく働かなくなり、結果としてめまいとして現れることがあります。
めまいの種類と原因について
めまいは症状の現れ方によっていくつかのタイプに分けられます。タイプごとに関係する要因が異なるため、「どの種類に近いのか」を知ることは重要です。耳のバランス機能が関係するもの、自律神経が深く関与するもの、血圧変動が影響するものなど、それぞれ原因の方向性が違います。自分のめまいの特徴を理解することで、必要な対策が見えやすくなります。

回転性めまいの特徴と原因
回転性めまいは、「自分や周囲がぐるぐる回っている」と感じるのが特徴です。寝返りを打ったときや、頭の位置を変えた際に強く出ることもあります。耳の奥にある三半規管のトラブルや、いわゆる「耳の石」が関係しているケースが知られています。ただし、首の緊張や血流低下が影響し、症状を長引かせている場合もあります。急な動作を避けるだけでなく、体全体の状態を整える視点も重要です。
浮動性・ふらつくめまいの特徴と原因
浮動性めまいは、地に足がついていないような不安定感や、ふわふわとした感覚が続くのが特徴です。長時間続くことも多く、日常生活にじわじわと支障をきたします。このタイプは、自律神経の乱れや慢性的な疲労、首肩の緊張、ストレスなどが関係しているケースが少なくありません。検査で異常が見つかりにくい反面、体調や環境の変化に左右されやすい傾向があります。
立ちくらみ型のめまいと自律神経の関係
立ち上がった瞬間にクラっとする立ちくらみ型のめまいは、血圧調整がうまくいかないことで起こります。自律神経の働きが乱れていると、姿勢を変えた際の血流調整が追いつかず、一時的に脳への血流が低下します。睡眠不足やストレス、食生活の乱れが続いている方に多く見られ、若い世代でも起こることがあります。生活リズムの見直しと体のケアが重要になります。
鍼灸で「めまい」に対応できるのか
めまいは原因が一つではないため、症状に合わせた多角的なアプローチが求められます。鍼灸は、筋肉の緊張をゆるめたり、自律神経の働きを整えたりすることで、体が本来持つバランス調整機能を引き出すことを目的とした施術です。耳や頭だけでなく、首・肩・背中など全身の状態を整えることで、めまいが起こりにくい体づくりをサポートします。

血流・首肩の緊張とめまいの関係
首や肩の筋肉が緊張すると、頭部への血流が滞りやすくなり、バランス感覚に影響を及ぼすことがあります。デスクワークやスマートフォンの使用が多い方は、無意識のうちに首へ負担をかけがちです。鍼灸では、緊張している筋肉や反応点をやさしく刺激し、血流の改善を促します。これにより、頭の重さやふらつきが軽減するケースもあります。
自律神経の乱れに対する鍼灸施術
ストレスや生活リズムの乱れが続くと、自律神経のバランスが崩れ、めまいとして症状が現れることがあります。鍼灸はリラックス反応を高め、緊張状態に傾いた体を落ち着かせる作用が期待されます。睡眠の質が向上したり、疲労感が軽減したりすることで、結果的にめまいが起こりにくくなるケースも少なくありません。
h⁺. エイチプラスはり灸院のめまいへの対応
めまいは原因が複雑に絡み合っていることが多く、単一の施術だけで改善を目指すのが難しい症状です。そのため当院では、症状の種類や生活背景、体の使い方まで含めて全体を評価し、必要な施術を組み合わせて対応します。鍼灸を軸にしながら、整体や運動療法、神経系へのアプローチも活用し、その場しのぎではなく「繰り返さない状態」を目指します。症状の経過を確認しながら、無理のないペースで改善を図ることを大切にしています。

YNSA(山元式新頭鍼療法)によるのアプローチ
YNSA(山元式新頭鍼療法)は、頭皮にある特定の反応点を用いて神経系や全身のバランスを整える鍼治療です。めまいや自律神経症状、首肩こりとの相性が良く、服を脱がずに短時間で受けられる点が特徴です。刺激は非常にやさしく、鍼が初めての方でも不安を感じにくい施術方法とされています。頭部へのアプローチにより、神経の過緊張が緩み、ふらつきや不安感が軽減していくケースもあります。
整体・運動療法・CES療法を組み合わせた施術
めまいが続く方の多くは、姿勢の崩れや体の使い方のクセが蓄積しています。そこで必要に応じて、整体で関節や筋肉の動きを整え、簡単な運動療法で正しい体の使い方を身につけていきます。また、ストレスや睡眠の問題が強い場合には、CES療法(頭蓋電気刺激療法)を取り入れ、神経面からの回復をサポートします。複数の方法を組み合わせることで、改善の幅を広げていきます。
検査とカウンセリングを重視した施術プラン
初回はカウンセリングと検査に時間をかけ、症状の経過や生活習慣、体の状態を丁寧に整理します。「なぜ今めまいが起きているのか」「どこに負担がかかっているのか」を共有したうえで、施術内容や通院頻度を提案します。一方的に施術を進めるのではなく、患者さんと相談しながらプランを組み立てることで、納得感を持って通院できる環境を整えています。
よくある質問
めまいで来院を検討されている方から、特に多く寄せられる質問をまとめました。初診前の参考にしてください。
病院で異常なしと言われましたが通えますか?
はい、通院される方の中には「検査では異常がない」と言われたものの、不調が続いているケースも多くあります。自律神経の乱れや首肩の緊張、生活習慣が関係している場合、体のバランスを整えることで改善が見込めることがあります。医療機関での診断を踏まえたうえで、体のケアとしてご相談いただけます。
吐き気を伴うめまいでも大丈夫ですか?
吐き気を伴うめまいは不安が強くなりやすいですが、状態を確認しながら施術を行います。刺激量を調整し、体への負担を最小限に抑えた方法を選択しますので、無理なく受けていただけます。症状が強い場合や急性期が疑われる場合は、医療機関の受診を優先することもあります。
どれくらいで改善を感じられますか?
症状の種類や期間によって個人差がありますが、早い方では数回の施術で変化を感じることがあります。慢性的なめまいの場合は、施術とあわせて生活習慣や姿勢の見直しを行うことで、徐々に頻度や不安感が軽減していくケースが多いです。
めまいを繰り返さない体を目指すために
めまいは「一時的な不調」として見過ごされがちですが、体からのサインであることも少なくありません。原因を整理し、体の状態に合ったケアを行うことで、症状の改善と再発予防を目指すことができます。薬に頼り続ける前に、体全体を整えるという選択肢を知っておくことは、将来の健康にもつながります。めまいでお悩みの方は、無理をせず早めにご相談ください。




